Suso Saiz/Distorted Clamor (2xLP")
スペインの伝説的アンビエント・コンポーザー、Suso Saizの最新フルアルバム”Distorted Clamor”。当レーベルからの8枚目のリリースとなるこのアルバムはSaizの魅惑的なベストを披露し、40年以上に及ぶキャリアの中で多作な創作段階を続けています。
Music From Memoryから最近リリースしたフルレングス作品”Resonant Bodies”と”Nothing Is Objective”をベースにした”Distorted Clamor”では、実験とコンセプチュアルなサウンド・アプローチへのSaizの拘りが貫かれています。
このアルバムの制作過程とコンセプトについて、Saizは次のように語っています。”何千という生き物が、自分達の命、自分達の生息地の持続可能性、自分達の未来の為に叫んでいます。彼らが一緒に叫ぶと、歪んだ、耳をつんざくような、理解しがたいノイズを生み出します。 その歪みの中に深く入り込み、全ての声を理解し、全ての声の中にある強さと美しさを発見しようとしています。これは、”Distorted Clamor(歪んだ喧騒)”の作曲を始めた時に最初に思い付いたイメージです。ディストーションや、普段は捨ててしまうような音(クリック、クリップ、ティック、トック、プルック、クラッシュ)が、美しさを生み出す事が出来るでしょうか? この疑問は、プロジェクト全体にもつきまっとています。”
様々な素材を通過する音も作品の中心であり、Saizは水、木、金属をフィルターや音を変えるペダルとして使っています。このアルバムは、シンセサイザーを使わず、アコースティック・サウンドだけを頼りに制作されています。そして、アコースティック・サウンドは不自然な方法で変換され、全く新しいものを実現しています。
11曲にわたるSaizの音色の熟練度と、最も微妙なタッチで音のレイヤーを描く能力は、リスナーにとって紛れもなく際立っています。いつものように、彼の晴れやかなドローンは隠された感情の巣であり、複雑な感情とテクスチャーできらきらと輝き、弱さと希望のムードを引き出しています、Sleeve art and design by Michael Willis。