tanz music records

2024年が始まり、Oathは新星Mooneeの厚意により、最新の長編劇を発表します。そして、それはソリッド・ゴールドのスタナーであると信じた方が良いでしょう、、、、

Francois Lefevreは、彼のグループ・プロジェクトであるTwice Movementと、Simple Request(フレンチ・ハウスの王族であるTour-Maubourgとの共作)と並行して、Mooneeの名を支えるプロデューサーで、ハウスというジャンルの大胆で美しいもの全てを実に見事に表現しています。2022年にGroovenceからリリースされた”Wabi Sabi”、そして昨年Slothboogieからリリースされた”Primal Groove”によって、Lefevreは既にMooneeの名の下に重要なスペースを築く事が出来た。彼のサウンドは非常にメロディアスで、豊富なリズムパターンとアトモスフェアが豊かな音の世界を創り出すのに役立っています。グルーヴのほぐれ方や、プログレッションをソフトに、しかしさりげなく使う方法に対する彼の拘りは、リスナーを確かに温かな場所へと誘います。ディスコグラフィーの始まりとして、このスタートは非常に強力で、あらゆる種類の卓越性が生まれる為の強固な基盤を提供しています。

”Sandquest”はMooneeの旅路の次のステップを提供するもので、LPとしては彼の最初の2枚のEPと同じような深みを含んでいますが、そこにはプロデューサーが長いプレイで真価を発揮する魔法のようなものを展示しています。このアルバムにはハウスの基本が凝縮されているが、一つの方式に固執していると言っては失礼だろう。Mooneeは、グッズを提供する事に関しては何も手を抜く事はありません。ブロークンビートとスキッピンのリズムは、アップテンポのナンバーをブレイクさせるのに大きな役割を果たしています。メロディーの使い方は全ての曲で巧みに処理されており、レコードを分解してみると、トラックからトラックへの旅がクラブでも、自宅でも、見事に考慮されていることが感じられます。

”Ouzo”はアルバムの冒頭を飾るナンバーで、リスナーが両足でその体験に着地するのを助けてくれます。ブロークン・ドラムは広々としていて、あらゆる種類の素晴らしいメロディーラインが視界に入ったり消えたりする事を可能にてします。繊細なスタイル、数多くの効果的な音、オープナーに望む全てが備わっています。そして”Balagne”が登場し、この曲はお馴染みのテリトリーへと移行し、インスピレーションに満ちたキーワークと共にドラムが鳴り響く美しいハウス・カットに突入すします。”Light on Earth”はヴァイブスを強く保ち続け、表現力豊かな冒頭の一斉射撃で、同じような雰囲気がどんどんと広がり、喜びと共に水平線を横切っていく。次は”Black Roses”、この曲はこの世を気にする事なく、華麗に漂い、魅力的な雰囲気の中で歪んでいながらも魅惑的な変化を見せています。

そして”Arcadie”が着地し、この曲は柔らかく、しかし美しく語りかける。ドラムは長い影を落とし、輝かしいキーが視界に入る余地を十分に与えながらスイングし、何度も何度も頭を浸したくなるトラックです。その後、タイトル・トラック”Sandquest”が到着します。どのような状況であっても、トップエンドに沿って泡が立ち、リスナーを即座にテンポの速い、エモーショナルなサウンドスケープの中に身を置く感触を与えます。”Evening World”は、深夜から朝方にかけての揺らぎの感覚を完璧に表現しており、華やかなコード・アレンジが繰り返される中で、ディープにセットされたドラムが奏でられます。この経験を締めくくるのは”Abundance”、この曲はアシッドでグルーヴィーな卓越した7分間で、正にウィキッドなアルバムの完璧なエンディングを飾ります。

EPを2枚リリースし、そしてこの素晴らしいロング・プレイ、Mooneeはこのアルバムで、自分のスタイルと技術を存分に発揮し、彼のプロダクション・テクニックとその技術に忠実なサウンドの豊かなスペクトルを提供し、あらゆる場面で常に楽しませてくれます。あなたは一秒たりとも立ち止まる事なく、ただメロディックな陶酔の波に乗り、ただ一緒にいる事に満足するでしょう。ヘビーヒットからふんわりとした語り口への転換がとても上手く処理されています、その結果として私達は2024年を迎えるのにかなりいい入り方を残しています。冬が到来しましたが、この素晴らしいアルバムで心を温めて下さい。