V.A./Nippon Psychedelic Soul 1970-1979 (LP")

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商品コード 01909
販売価格(税込) 4,550 円
通常価格: 4,550 円
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アーティスト V.A.
タイトル 1 A1 かまやつひろし / ゴロワーズを吸った事があるかい (4:22)
2 A2 はっぴいえんど / 春よ来い (4:20)
3 A3 佐井好子 / 青いガラス玉 (4:56)
4 A4 五井野正 / 時間を超えろ (5:03)
5 B1 深町純 / お前 (4:15)
6 B2 貧°苦巣 / 8月の印象 (6:12)
7 B3 第一巻第百章 / 部屋の中 (7:21)
レーベル Time Capsule
試聴リンク BandCamp-1〜7

70年代の日本におけるサイケデリック・ソウルを再考察。はっぴいえんど、かまやつひろし等の豪華キャストから自主制作盤アーティストまで、極色彩なファンキーグルーヴと重厚な残響によって覚醒した当時のニッポンを振り返る。

レーベル前作「Nippon Acid Folk 1970-1980」に引き続き、本作では同時代におけるよりトリップ感溢れるサイケな世界観に足を踏み入れる。60年代末における反体制運動の終焉によって行き場を失いつつも、なんとか方向性を見つけようとしていた当時の日本人の若手音楽家達は、国外からインスピレーションを受けながらも、国内の経済発展と共にその地に足を着けながら自らの魂の探求をすることになった。成功を手にした者もいれば、忘れ去られた者もいたが、当時の彼等が残した音楽は未だに強烈な輝きを放っているのだ。

そんな物語の中心に居るのは日本が誇る至宝、細野晴臣が率いたはっぴいえんど。彼等の代表曲「春よ来い」の歪んだギターとキレのいいバックビートの上に自然と流れる日本語歌詞はその後の日本におけるロック音楽のパラダイムを完全に覆すことになった。またフィラデルフィア・ソウル的な豪華なストリングス編曲が印象的な佐井好子の楽曲はルパン三世のサントラで有名な大野雄二が手掛けた。怪奇幻想小説等に大きく影響を受けたその独特な世界観を展開する彼女はロータリー・コネクションにも通じる趣がある。

その後日本におけるフュージョン音楽を引率する事になるキーボード奏者の深町純のデビューアルバムは意外なことに日本初だったキーボード弾き語り系シンガーソングライターとしての作品だった。本作収録の「お前」ではサイケなオルガン、空間歪み系エフェクトで揺れるギターとボーカル、そして陶酔のホーンセクションでシネマティックな編曲を披露。

90年代のアシッド・ジャズ期に一度国内外で再評価されたかまやつひろしの代表曲「ゴロワーズを吸った事があるかい」も収録。当時たまたま来日していたベイエリア・ファンク界の伝説的バンド、タワー・オブ・パワーを捕まえ、時代に残る名曲をその場で即興的に録音したという。そのような大規模なスタジオによるプロダクションと同時に収録しているのが自主制作盤として残された2作、大阪のバンド、貧゜苦巣(ピンクス)による「8月の印象」と北海道出身の稲村一志と第一巻第百章による「部屋の中」。どちらも荒削りながら重厚なリズムセクションの上にソウルフルでドラマチックに展開するフルートやギターのサイケデリックな音色が響き渡る。

そして個性豊かな収録アーティスト中でも特に異彩を放つのが自費出版SF作家、音楽家、活動家、そして自称科学者の五井野正。自身のファンタジー小説「七次元よりの使者」をオペラ的とも言えるプログ組曲に生まれ変われさせ、本作収録の「時間を超えろ」で完全無比な音世界を構築した。

本作「ニッポン・サイケデリック・ソウル 1970-1979」はある音楽シーンのコンピレーションというよりは、当時のフォークやロックの伝統を打ち破り、その多彩な個性によって当時の心理状況を投影した感情の集合体と言えるかもしれない。

「Nippon Psychedelic Soul 1970-1979」はタイム・カプセルが日本の過去の様々なシーンを切り取って紹介する “Nippon Series” の一部です。発売中の他タイトルと今後の発売予定タイトルと併せてお楽しみ下さい。
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